ROSE FARM KEIJI さん(滋賀県)
親子の想いがたっぷり詰まったバラ農園

可愛い名前が付けられたオリジナル品種がたくさん
東京でも珍しく雪が積もった日、長時間の運転の末に滋賀県守山市にあるRose Farm KEIJIさんへ。ご家族のみなさまとワンちゃんが迎えて下さいました。
Rose Farm KEIJIさんは、育種家でもあるお父様の啓司さんと息子さんの健一さんで、バラの栽培をされている農家さん。特徴はなんといってもオリジナルのバラをたくさん作出されていること。ゴージャスな見た目のものや楚々としたものなど、今までに見たこともないきれいなバラがたくさんあります。他の農家さんでも作られているようなポピュラーな品種は作られていません。
「きれいやけど、他で作らはったらええかなって。ウチらしさがないかなって」
照れ笑いをしながら國枝さんさんはそうおっしゃいました。
オリジナル品種に漢字やひらがななどの名前をつけていることも特徴的です。美咲、友禅、ひな、てまり。バラの名前とは思えないようなきれいで可愛いネーミングばかり。健一さんの息子さんの名前を付けたバラもあるそうで、これは育種家の特権ですね。
でもバラを無農薬で栽培することはとても難しいとよく聞きます。品種改良を重ねているので、病気や虫の被害に遭いやすいのです。例えばスリップスという、花の中に入って花粉を食べてしまう虫。これがつくと黒いシミができてしまうのですが、とても小さな虫で人が近づくと花の中にもぐりこんでしまうので、捕獲はできません。この虫を駆除するには現状農薬を使う事が一番有効です。栽培の事情を知れば、薬を使う必要性も理解できます。
バラを作るのではなく“育つ環境”をつくる
ハウスの中にはつぼみから咲き終わって花びらが散りかけたものまでいろいろな段階のバラがあり、バラの一生を一度に見ることができました。きれいなバラばかりなのにまだ名前がついていないものがほとんど、ということにも驚き。
最近のバラ農家さんはプランターやベンチ栽培など隔離され、制限された場所にバラを植えることが多いのですが、國枝さんは土耕で行っています。土耕のほうが、無理なくそれぞれの品種らしいバラの姿になるのだそうです。
土作りの中のハウスも見せて頂くと、牛糞、米ぬか、もみがらなどを入れて耕し、発酵させているところでした。微生物がそれらを分解するときに二酸化炭素が発生し、二酸化炭素濃度が高くなることによりバラの光合成を促すのです。ハウス内の風の流れや二酸化炭素濃度に気を使いながら、バラがバラらしく育つ環境を丁寧に整えているのです。國枝さんはこうおっしゃっていました。
「ウチはバラを『作っている』のではなく『育てている』んです」
國枝さんは、あえて花が開いてきた段階で切って出荷しているものもあるそうです。箱に詰める作業、運送途中のことを考えると慎重になり、どうすればお客さんの手元できれいに咲いてくれるかをいつも試行錯誤しているとのこと。とてもきれいな新種のバラができても、出荷が難しいという理由や、お客さんの前でどう咲くかが正確に予想できないという理由で世に出ないものも多いそうです。
お二人の想いをお客さんに届けるために
全身でバラと向き合う啓司さん、それに現在勉強中の自然農法を取り入れていく健一さん。親子の意見がぶつかることも珍しくないそうですが、お二人の会話ややりとりはほのぼのとしていて、とても息の合ったパートナーのようでした。
これだけの愛情と熱意が注がれ、時間をかけてやっと世に出てくるバラたち。でもその想いがお客さんには届いていないことも多いのです。その想いを届けるためにも、わなびやとしてぜひ協力したいと思いました。
今後ともどうぞよろしくお願いします!
information.
Rose Farm KEIJI
ADD:滋賀県
TEL/FAX:077-583-8012
MAIL:info@rosefarm-keiji.net
URL:http://www.rosefarm-keiji.net/

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